シャボン玉 *eternal love*



そんな心配をしていたら、曇り空からポツポツと雨が降り出してきた。



「きゃあ! これ夕立っぽくない?」


「え……傘は?」


「ない! 愛斗くん走ろう!」



確かに真っ黒に近い雲。二人で手を繋いだまま走っている間に雨は激しくなって……



「ちょっ……心ちゃん! あそこで雨宿りしよう」



目の前にあった公衆電話ボックスに二人で入ってため息をついた。



「バケツから水かぶったみたいじゃん」


「あはは♪ 本当に。お風呂あがりみたい」



そう言って笑う彼女を見下ろしてハッと気付いた。



電話ボックスという狭い空間に二人。


目の前にいる彼女の体は雨に濡れてめちゃくちゃ……



エロく見えるんですけどっ!!


早速試練ですかっ!!





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