シャボン玉 *eternal love*



びしょ濡れなのは俺も同じなんだけど。頭を横にふって、雫を飛ばし散らすと彼女の顔にかかる。



「あ、ごめん」


「ぷっ……愛斗くん犬みたい」



クスクス笑いながら見上げてくる彼女は何の警戒心もない笑顔。純真無垢。


触れたい


触れたい


ダキシメタイ



「……ちっちゃいね」


「え……?」



見上げてくる彼女の顔は影になって見えなくなった。





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