シャボン玉 *eternal love*
えっと……えっと……
どうしよう……引っ込みがつかないんですけど。
完全に思考が停止して固まっていると、コンコンとノックされるボックス。
振り向くと、傘を差した大学生くらいの男が立っていた。……今時、公衆電話を使うのか?
だけどナイスタイミング。自然と彼女から離れることができて入り口を開けた。
「すみません。雨宿りしてるんで別の公衆電話に行ってもらえますか?」
「雨宿りであの体勢? 襲ってるようにしか見えなかったけど?」
「は?」
何だよこいつ。怪訝そうな表情になる俺とは裏腹に、彼女の表情は明るくなる。
「パパ! 迎えに来てくれたの?」
………………………。
………………。
に……逃げ出したい。