シャボン玉 *eternal love*
手を繋いで、彼女を家に送るのも日課になった。相変わらず俺は慣れなくてドキドキして……
「愛斗くんって、本当に今まで誰とも付き合ったことないの?」
「ないよ。どうして?」
「慣れてるから……手を繋いだり。実は私、ドキドキして毎日緊張してるんだ」
う、嘘!俺だけじゃなかった!?
頬をピンク色に染めて言う彼女はやっぱり可愛い。
「俺もドキドキしてるよ」
「嘘だぁ! 見えない!」
「顔に出ないタイプなんだって。本当に……きっと心ちゃん以上に緊張してるよ」
俺の言葉が意外だったのか不思議そうな表情でまじまじと見られた。
だからそんなふうに見つめられるのもドキドキするんだけどっ!
「あ! 神社に提灯がついてる」
「え?」
いきなり小さな祠のある神社の前で立ち止まった。