シャボン玉 *eternal love*
「灯籠祭り、今年もあるんだ。小学生の時、和紙に絵を書いて灯籠作ったんだよ」
「へぇ……いつあるの?」
「夏休み。出店も少しだけど出るよ。花火大会みたいに派手じゃないけど素朴で私は好きなんだ」
灯籠祭りなんて聞いたことはあったけど行ったことなんてなかった。
どうしよう……これ……今チャンス?
「……行く?」
「え?」
「灯籠祭り。二人で」
言っちゃった。ダメかな?学校以外でも彼氏づらなんて……ちょっと控えめに誘ってみると……
「行きたい! 約束ね!」
満面の笑みの彼女。
久しぶりに見た。
「夏休み楽しみだなぁ♪」
彼女が笑うと俺も自然と笑顔になる。こんな女の子……君しかいないよ。
なんだか急激に彼女と近付けた……
そんな夕暮れの帰り道だった。