シャボン玉 *eternal love*
「死亡届も出して、きちんと火葬してお墓もあるんだよ。火葬しても骨は残らなかったから、空の骨壺だけお墓には入れたみたい」
「そう……なんだ」
「小さい頃はどうやったらお兄ちゃんに会えるか考えていて……パパが言ってくれたの。天国にまでシャボン玉を飛ばしてあげようって」
「……知らなかった」
「誰にも言ってないもん。陽と美姫以外には誰にも言ってない」
え……なんで……俺には話してくれたんだろ?
「愛斗くんには聞いてもらいたかったんだ」
綺麗な髪がなびいていい香りのする空間に包まれてシャボン玉は次々と生み出される。
「愛斗くんの秘密も知りたいな」
「え?」
「誰にも話してない秘密……ダメ?」
誰にも話してない……秘密。あるよ……
君を好きだってこと。