シャボン玉 *eternal love*
「お前ら付き合ってるって?」
化学室。
授業が始まる前に、彼女と花ちゃんと三人で化学室に来るとマー君から突然聞かれた。
「そうですよ」
「良かったなぁ? 愛斗は心にベタボレなのバレバレだったからなぁ!」
ばっ!こいつ何言ってんの!?
「愛斗くんは誰にでも優しいからそういうふうに見えるんだよ」
「あれ? そうなの?」
「勘違いしやすい女の子が多いから、心だけにこれからは優しくしたほうがいいよ」
「……あー……うん」
花ちゃんの言葉に救われた。今はまだばれちゃいけないんだよ。
ていうか俺ってそんなバレバレだった?マー君が鋭いだけ?
彼女は困ったようにただ笑っていた。