となりの太郎君
「あっ…もう此処でいいよ?このマンションだから。」 「そか…。ねえ、携番とアド教えて? 友達から始めて欲しいんだけど。」 「いいよ。」 鞄から携帯を出して、赤外線で交換した。 「じゃあ、おやすみ。物騒だから、鍵ちゃんとしなよ?」 そう言って帰り始めた。 「ねえ、お茶…していかない?」 「ありさちゃん、彼氏以外にそんな事、言っちゃダメだかんね?一人暮らしなんだしさ、ありさちゃん女の子だし。 襲われたって文句言えないよ? 彼氏にしてくれるなら、お邪魔するけど?」 「さっき、中井君だって私にキスしたくせに!」 「もっかいする? ブチューっと。」 「しないから。」 「ありさちゃん? 俺、スゲー好きになっちゃったからさ。考えといて?じゃっ。おやすみ。」 手をふって、帰って行った。