となりの太郎君

彼女だから

あれから、中井君は週末は泊まる様になった。

だから、私は料理のレパートリーが少しずつ増えてきた。

何か、いまいちな仕上がりでも、笑顔で「美味しい」

そう言って食べてくれる。

今日のメニューは、「カレー」

中井君からのリクエストなんだ。

「どう?」

その問い掛けに、

目を大きく開いて、
「ヤベェー!!
マジ、ヤバイこの味は!」

と褒めてくれた。

「ホントに?」

嬉しくて、ついつい聞き返してしまうんだ。

「美味しい」

と言う時の中井君の笑顔が最高に可愛いから。

だから、自然と私まで笑顔になるんだ。

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