となりの太郎君
どれだけ静かな時間を過ごしたんだろ。
携帯が鳴った。


おもむろにディスプレイを確認すると、

荻野さんだった。


ゆっくり通話ボタンを押した。


「もしもし……。」

声が震えた。



『もしもし。
バイト終わったから、今からそっちに行くけど……?』



「いいよ………。」


そう答える私。


『んじゃあ、20分程で、着くから』


「分かった…。」


ありきたりな返事する私。


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