となりの太郎君
帰りに検査薬買って帰らなきゃ。
どうしよう…。
怖いよ。
結局、その事が頭から離れないまま授業が終わった。
「はあぁぁ」
「なあにぃ?
デカイため息ついてぇ…。」
「早紀ぃ。」
見上げると、呆れた顔した早紀が、私を見ていた。
「早紀、ちょっと付いて来て欲しい所有るんだけど、いいかなぁ…。」
「いいけど…どこ?」
「ドラッグストアー?」
周りには聞こえない様に、小さい声で早紀の耳元で言った。