となりの太郎君
診察が終わった。


丸椅子に座ると、

先生が、「妊娠三ヶ月に入ったとこですね。

産みますか?」


と少し難しい顔をして私を見る。


「絶対に産みます」

「そうですか。
ご懐妊おめでとう
ございますね。」

と、さっきとは違う柔らかな表情になった。


「有難うございます。」


「若いうちの妊娠、出産は、体に負担がかかり、大きなリスクを伴うわ。
若いからって無理しないでね?
次の検診の予約をとって下さいね。」


「はい。有難うございました。」


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