わたくしの日々

な、もんだから結局その阿呆みたいな量を無理矢理胃に詰め込むことになる。

しかしやはり苦しい。

そんな時、思うわけだ。

胃が異空間の入り口となってわたくしの家の食卓の上にある皿へ通じてればなぁ、と。

そうすれば、食べられなかった分は家に帰ってからゆっくり食せるというのに。

あ。でもだ。
一度胃に入れるということは、少し食材に胃液が付くかも知れない。異空間の入り口は食道の方が良いのだろうか?

あ。でもでもだ。
食道ということは、唾液が付くことは免れない。それに一度噛んだ物を、後でもう一度食べるのは嫌だ。異空間の入り口は唇の内側にするとしよう。

あ。でもでもでもだ。
食べる瞬間に飯屋の親父と目が合って、口の中に食卓と皿が見えたら酷く驚くだろう。やはりそれも駄目だ。

食事を残すというのはあまりにも背徳感がつきまとう。
しかし食べ過ぎるというのも、それはそれで後ろめたい気持ちになるのは自意識過剰だろうか。

わたくしは今後、両親妻子供に呪いがかかるのを覚悟で、食事を残していこうと思うのである。

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