わたくしの日々
そして驚くのだ。
そのメーカーから「混ぜなきゃ危険用 混ぜる洗剤」なるものが売り出されていることを聞かされて。
水道水等を混ぜていただければ、取り敢えずは安全です。
しかしながらお客様。その場合には当社比で洗剤の効果は60%ダウンすることは否めません。
などとお客様センターの女性は機械的にわたくしに告げるだろう。
そこでわたくしはホームセンターに「混ぜなきゃ危険用 混ぜる洗剤」を買いにいくわけだ。
そしてまた、驚くのだ。
数社から「混ぜなきゃ危険用 混ぜる洗剤」が売り出されているのだ。
やれ「手を汚さずに混ぜられます」だの「1/3の量で確かな混ざり具合」や「フローラルの香り」なんてものが多数あって、どれを選んで良いかまったくわからない。
そんな中わたくしは「今なら2本パックをご購入した頂いたお客様には100円引き」なんてポップに心を動かされて、それを手にしてしまうのだ。
どうせ次買うのだから100円安いものを買うのが良いだろう。
1本50円安くなった計算だ。と。
さて。ここで転ばぬ先の杖なのだ。
ここで何も考えずに2本で100円引きを買ってしまっては、まんまとメーカーの罠にハマることになる。
考えてみれば、そもそも「混ぜるな危険」洗剤であれば、混ぜなくて良い分1本分の値段で済むわけだ。
ここで2本パックを買ってしまうと、元々の「混ぜなきゃ危険」洗剤と合わせて3本分買わなきゃいけないことになる。
その上、割引はたった100円だ。
これは危ない。
うっかり損をするところであった。
と、こういった具合に自身の行動の少し先を考えることは、自らを救うことになるのである。
わたくしは「混ぜなきゃ危険」洗剤を買うとするならば、
混ぜなきゃ危険洗剤+混ぜる用洗剤=混ぜるな危険洗剤
の値段に落ち着くまで、不買運動をしようと思うのである。