【短編】あたしとバカと自縛霊
あたしとバカ、そしてスーサイド
終礼のチャイムが鳴る。同時に喧騒が校内を包んだ。


各々が思い思いに話、動く。


帰る人。部活に行く人。友達と話す人。動かず携帯をいじる人。


それとはまた別に思い詰めた表情で静かに教室を出て行く人。


言わずもがな也久だ。


前に聞かされた幽子さんの事。彼女は時間に応じて現れる場所が違うらしい。


朝は体育館。


昼は音楽室。


夕は屋上。


夜は2ー3の教室(幽子さんの最後に在籍してたクラスらしい)。


主に、幽子さんに限らずそういった存在は静かな場所を好むんだそうだ。
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