【短編】あたしとバカと自縛霊
「俺は今、幽子さんと大事な話をしてるんだ。お前は出ていけ」
「……けんな」
秋風があたしの髪を梳き、頬を撫でる。
あたしは声と心を爆発させた。
「ふざけんな!!
幽子だとか、幽霊だとかいるわけないだろバカ野郎!!
也久。夢見んのもいい加減にしろ!?」
叫びにも似た啖呵に也久の表情は厳しさを増す。
「幽霊に恋?ハッ。
頭でもおかしくなったのかよ!?」
「お前、それ以上言ってみろ。俺も怒るぞ?」
「……けんな」
秋風があたしの髪を梳き、頬を撫でる。
あたしは声と心を爆発させた。
「ふざけんな!!
幽子だとか、幽霊だとかいるわけないだろバカ野郎!!
也久。夢見んのもいい加減にしろ!?」
叫びにも似た啖呵に也久の表情は厳しさを増す。
「幽霊に恋?ハッ。
頭でもおかしくなったのかよ!?」
「お前、それ以上言ってみろ。俺も怒るぞ?」