FirstLove ―あげいん―



あたしは自分の荷物を持ってそっと部屋を出た。



このまま会えなくなるのは嫌だと思う気持ちと戦いながらホテルを出た。



ホテルを出て少し経ったところでホテルのほうを見てみる……



(ほんとにいいの…?)



誰かが言った気がした。



(…いいの…戻ったってきっと相手にされないから……)



そう思いながらあたしは家路についた。










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