俺様の飼い猫。
正直、高良さんと頼香はお似合いのような気がする。
だけど、２人は主従関係ってゆうかなんてゆうか…
だから、たぶんあたしたちが思っていてもだめなんだろうな。
前にみんなで深い話した時、ちっちゃい声で

《私、紘生のこと好きなのかも…》

って言ってた。

突然のことだったから、葵は聞こえなかったみたいだし、あたしもなんとなく聞こえないふりしようと思った。

「後でお菓子と飲み物をお持ちしますね。」
「ありがとう。」
「「おかまいなく～。」」

頼香の部屋はやっぱり綺麗に片付いていて、本当に感心する。
どうやら、若宮家はメイドとか使用人雇うのが嫌いなんだって。
だから、こんなに広いお屋敷もママが掃除してるし、ママが自分で掃除できる大きさの家にしたんだって。
これは、高良さんから聞いた話。

「で？」
「でって？」
「車の中で言ったでしょ？」
「あ～そのこと…。」

あたしは、忘れてくれてると思ってたんだけど…そう都合良くもないか…。

「昨日ね…。」

昨日の出来事をかいつまんで話した。
細かく話すのはなんとなくめんどくさかった。
だって、２人に話したらどうなるかわかんないでしょ？
車ん中の話とかさ…。

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