この想いを君に…3
今でこのタイムを出せるなら、走り込めばもっと速くなる。

駆け引きも覚えたら、俺もいつか抜かれるかもしれない。



そう思うと…

少しだけ、焦る。





自分も天才と呼ばれるけど。

睦海はもっと天才かもしれない。



その才能を伸ばすには…?



このチームではなくて他のチームに行くのも手、だ。



俺はそーちゃんの横顔をチラッ、と見つめる。



真剣に睦海の走行を見つめていた。

1周ごとに成長してる。

親として、元ライダー、そしてチーム監督として。

悩んでいるんだろうな。



こんなの、目の前で見せつけられたら…



本当に考えるよ。
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