この想いを君に…3

- 光 -

他のチームの奴らもピットでア然としとるな。

みんな、むっちゃんが今日、初めてあのマシンに乗っている事を知ってるけど。



まさか。

あんなに速く走らせるなんて思ってなかったやろな…



俺もビックリやわ。



「光はどう思う?」

門真さんは少しだけ微笑んで俺に聞く。

「凄いな、としか言われへん」



マシンのセッティングは俺と祥太郎に合わせている。



それなのに、むっちゃんはマシンに合わせて走る。



末恐ろしい。
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