この想いを君に…3
「へえ、光…」

パパはモニターを見つめながら目を丸くしていた。

「今のところ、トップタイム出してる」

あたしは慌ててモニターを見つめる。

本当だ…



やがて祥太郎と代わった光さんは涼しい顔をしてパドックを出ていった。



祥太郎もなかなかいいタイムを出していたけど、光さんに届かない。



結局、この日のスポーツ走行は光さんのタイムが一番だった。



「あれ、祥太郎の方がタイム出てるって思っていたのにな…」

光さんは微笑んでそう言った。

これが明日も、明後日も。

影響する事になるとは思いもしなかった。
< 117 / 247 >

この作品をシェア

pagetop