この想いを君に…3
「はい…」

知樹はポケットに突っ込んでいたタオルをあたしに渡す。

「ありがとう…」

あたしは顔を押さえる。



パパの反応が、一番怖かった。



あれ以降。

まともにパパの顔を見る事が出来ない。



「祥ちゃんが部屋に来て、俺達しばらく無言だったもん。
パパの…泣きそうな顔を初めて見た気がする」



この場で、倒れていいなら…倒れてしまいたい。



パパを傷つけてしまった…



あたしの…

大切な…

パパを!!
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