この想いを君に…3
「祥太郎…凄いなあ」
祥太郎の走行が始まると光さんはレーシングスーツを脱いでモニターを見つめていた。
さっきからラップタイムが2分07秒300前後を常に刻んでいる。
それを楽しそうに見つめる光さん。
「変な話やけどな…」
光さんはあたしを見つめた。
「こんな暑いし苦しいし。
早く解放されたいって思うのに、ずっとこのまま走り続けたいって思うのもあるねん」
そしてもう一度、モニターを見つめる。
「これが終わったら、また祥太郎とはライバルになる。
その戦いもあと少しやし。
時々凄い寂しくなるねんな」
光さんは辛そうに微笑む。
あたしは俯いた。
顔を上げていると、本気で泣きそうになる。
「あ!!」
光さんが急に叫んだ。
祥太郎が2分06秒987を刻んだ。
チームが沸く。
祥太郎の走行が始まると光さんはレーシングスーツを脱いでモニターを見つめていた。
さっきからラップタイムが2分07秒300前後を常に刻んでいる。
それを楽しそうに見つめる光さん。
「変な話やけどな…」
光さんはあたしを見つめた。
「こんな暑いし苦しいし。
早く解放されたいって思うのに、ずっとこのまま走り続けたいって思うのもあるねん」
そしてもう一度、モニターを見つめる。
「これが終わったら、また祥太郎とはライバルになる。
その戦いもあと少しやし。
時々凄い寂しくなるねんな」
光さんは辛そうに微笑む。
あたしは俯いた。
顔を上げていると、本気で泣きそうになる。
「あ!!」
光さんが急に叫んだ。
祥太郎が2分06秒987を刻んだ。
チームが沸く。