この想いを君に…3
「私はクラスの副委員長をしてます、花園 千春です!」

真面目そうな子。

でもむっちゃんから聞いた話では前に学校で揉めた時、あの門真さんにむっちゃんを庇いきれなくてごめんなさい、と言ったらしい。

俺が高校生やったら、怒り狂う門真さんによう話出来へんわ。

勇気ある子やな。



「俺は枚方 実です。
原チャだけど乗り回してます。
今日初めてレース見て俺も大きいバイクに乗りたいって思いました」

「じゃあ、是非とも免許取ってよ!」

彼もむっちゃんの問題があった時にもっと話をしたいって言ったらしい。

「取ったらバイク買いに行きますよ!!」

「ありがとう」

俺は頭を下げた。



「あたしは小坂 美樹です。
むっちゃんとは1年の時、同じクラスでした。
今は別々で寂しい…」

「私は今里 桃子です。
美樹と同じく1年の時、一緒のクラスで…」



結構、友達来てくれてるやん。



俺は少しホッとした。
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