この想いを君に…3
食事が終わって車に乗る。



「むっちゃん」

俺はエンジンをかけずに隣のむっちゃんを見つめる。

むっちゃんは何だろう?というような顔をして俺を見つめる。

「少し、目を閉じてくれる?」



今、渡すべきかどうか。

でも、俺としては何か形が欲しいって思ってた。

ポケットに隠してた小さな箱を取り出して中を開ける。

そしてむっちゃんの手を取った。



「いいよ」

むっちゃんは恐る恐る目を開けた。

「あ…」

左手薬指に指輪を見つけて驚いて俺を見つめる。

「本当は終わってから渡そうって思ってたけど。
自分の気持ちをスッキリさせようって思って」

むっちゃんは目を丸くして俺を見つめた。

「あ…ありがとう」

そう言ってむっちゃんからキスをされた。

俺もそれに応える。



これで何とか明日、明後日。

精神的にいけそうな気がする。
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