この想いを君に…3
「いい加減にしなさい!!」

プールの周りは水浸し。

あたしも水浸し。

祥太郎は耳に入った水を抜くのに必死だ。



パパがかなり怒っている。



うん、確かにやり過ぎたかも。



「むっちゃん、着替えておいでよ」

ママは水を足しながら苦笑いをしていた。

「うん…」

下着も何もめちゃくちゃだ!!



あたしは駐車場までトボトボ歩く。



その途中。

レースクィーン姿の桜と智道が適度な距離を保ちながら歩いているのが見えた。

あの距離が…よそよそしい。

けど、二人はそのままレストランに入ってお茶を飲んでた。

少しは仲良くなったのかもしれない。



あたしは少しホッとしながら歩いた。
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