この想いを君に…3
「今、祥太郎は2分09秒台でコンスタントに走っている」

パパはスタッフのみんなを集めて緊急ミーティングを始めた。

「一方の隆道のチームは2分11秒台を行ったり来たり」

差は2秒。

でも、積み重ねれば。

ピットワークが向こうより早ければ。

追い付く可能性は十分ある。



池田さんのチームはとにかく若い。

経験だって、こちらが上。



光さんは

「2分08秒台で走ればいけるよな」

ギュッ、と手をにぎりしめた。
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