この想いを君に…3
とうとう。

光さんは北さんを捉えた。

このまま行けば、抜くのは確実。

けれど、光さんのピットインも近い。



パパがどういう判断を下すのか。

ここが分かれ道かもしれない。



「至!」

パパは叫んだ。

「予定ではあとどれくらい、いける?」

至さんは光さん用のデータを取り出し、

「ピットインから2周…かな」

パパは腕組みをして考える。

「光に1周だけ、多く走るように指示出して」

ボード係のヘルプさんが用意して出す。



光さんは頷いてそのまま走り続けた。
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