この想いを君に…3
「お疲れさん」

後ろから聞き慣れた声。

「ま、まだ終わってないけどな」

俺は振り返る。

親父が微笑んでいた。

「いい走りだったよ」

「ありがとう」

そう、言って貰えたのはいつぶりだろう?

昔はレース毎に来てくれたけど。

最近はたまにしか来なくなっていた。
< 179 / 247 >

この作品をシェア

pagetop