この想いを君に…3
「一応、組み上がったけど…」

光さんは首を傾げている。

「…光さん」

祥太郎はため息をついて

「ライト!!」

「あー!そうそう!!」

光さんは笑いながら部品を取り替える。

いつものスプリント用のカウルを付けていた。

「肝心なところでやるよね、光さん」

祥太郎もため息をつきながら一緒に作業をしていた。



ようやく組み上がったのは午後10時を過ぎていた。

「睦海、一度跨いでみて?」

祥太郎はあたしに言う。

ハンドルを持って跨がってみると。

「うわあ、ギリギリ…」

あたしの身長は160センチないので足付きが悪い。

「そっかぁ、やっぱりギリギリかあ」

光さんはため息をつく。

「8耐ではむっちゃん、第三ライダーやからなあ…
いつ、どこで乗らなあかんかもしれんから…」



そうだよねー…
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