この想いを君に…3
「麻夜とは高校の時、付き合ってた。
親公認で…」



奏さんが部屋を出て行ってから光さんはあたしが寝ているベッドに腰をかけた。

何だか一挙に疲れが出たみたいで結局、横になっている。

「高校1年から2年にかけて…付き合ってたけど」

光さんは視線を落とした。

「結局は家の問題で別れた。
俺はうんざりやった」



話を聞けば。

財産目当ての麻夜さんの両親が必死になって光さんに結婚の約束をさせようとしたらしい。

光さんは打算的な麻夜さん一家が大嫌いで、別れたらしい。
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