この想いを君に…3
「睦海〜!」

予選前、パパがあたしを呼ぶ。

「自分の走りを心掛けろよ?
無理はするな」

パパは真剣な目をしている。

あたしは頷く。



確実にあたしをチャンピオンにしたいんだろうな。

更に。

JSB1000でも。

祥太郎と光さんのどちらも。

チャンピオンになる可能性はある。



そうなれば。

こんなに凄い事はない。





あたしは深呼吸をしてマシンに跨がった。



どうか。

悔いのない走行が出来ますように!!
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