この想いを君に…3
「…あいつ」

ピットに戻って来た祥太郎は悔しそうな表情を浮かべていた。

「急激に成長してる…」

その目はゆっくりとピットロードを走行している北さんに向けられていた。



少し前まではまだまだ祥太郎にも及ばなかったのに。

いつの間にか祥太郎が押されそうな雰囲気。



「…負けたくない」



祥太郎の目が鋭くなった。





光さんはというと。

「オッサンはやっぱり引退せなあかんな〜」

と、お気楽発言だった。
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