この想いを君に…3
「お前には可能性が沢山ある。
女の子で…ひょっとしたら世界で活躍する事が出来るかもしれない。
…どんなに頑張ってもたどり着けない人も沢山いるのに。
そんな感情でお前は世界行きの切符を破りすてるのか?」



胸に突き刺さるその言葉。



「一度は違うチームに行って自分のランクを上げる事も大事だよ」



祥太郎はそう言うとあたしの頭をグシャグシャに撫でた。



…うん。

わかってる。



わかってるんだけど!





でも。

パパと離れたくない。

祥太郎も。

…光さんも。

知樹だって…



みんなと離れたくない。



だって離れてしまえば。

あたしはあたしの走行が出来なくなってしまいそうだもん…
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