この想いを君に…3
「どうした?」



夕食の時に隣にいたパパに声を掛けられた。

あたしは我に返る。



祥太郎に言われた事、そして自分の将来を色々考えると食事が喉を通らなくなった。



「あ、うん、何でもない」

あたしは笑って首を振った。



「夏バテ?」

向かいにいた光さんが心配そうに見つめる。

「ううん、違う。
…ひょっとしたら無意識に緊張しているのかも」



それはあながち嘘ではなかった。



やはりチャンピオンが目前に見えてくるとプレッシャーはある。
< 218 / 247 >

この作品をシェア

pagetop