この想いを君に…3
「パパ」

後ろから声が聞こえる。

俺はゆっくりと振り返る。

心地よい風が俺達の間を駆け抜けた。



「あたしはパパが監督のチームがいい。
信頼出来る仲間と一緒に日本で頑張りたい」



そう言って笑った睦海。



…やっぱり、俺の子供だよ、睦海は。





自分の考えを押し付けたつもりはない。

けれど…

いつの間にか…



いつの間にか、俺の考え方と一緒になっていた。



俺も睦海の楽しそうに走行する姿を。

いつまでも見続けていたい。
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