この想いを君に…3
「じゃあ、行こうっか?」

「うん!」



知樹とあたしは外に出る。

向かうはパパのバイク屋さん!!



でも、途中で雨が。

「知樹、ペース上げよう!!」

あたしと知樹は猛ダッシュで駆け出したけど。



お店に着いた時にはベトベト…



「おいおい、こんな雨の中、来たの?」

パパは苦笑いをしていた。

もうお店は後片付けも終わっていて、みんなで内務作業をしていた。

「風邪、引いたらどうするん」

光さんもため息をついて自分のロッカーからタオルを出してきてあたしに掛けてくれた。

「ありがとう!」

あたしが微笑むと光さんも笑顔を見せて

「馬鹿は風邪引かんって言うか…」



その瞬間。

光さんの太股を平手打ちしていた。
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