この想いを君に…3
テントの後ろからでも十分、睦海の姿を捉える事が出来た。

悠斗も一緒のチームなんだ。

年末に一度遊びに来たカップルの子達は一体どこだろう?

探したけど、わからなかった。



ふと視線を近くに戻すと、斜め前の椅子に悠斗の両親、つまり真由の両親にもなるんだけど。

その二人がいて、声を掛けた。

「あれ、今日休み?」

父親の芳弘さんが俺に聞く。

「はい、定休日です」

そう言うと二人は微笑んでいた。



俺は再び視線を睦海に戻す。



…雨、少しきつくなってきたな。
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