この想いを君に…3
「むっちゃん、酷いよー」
保護者席に戻ると真由は拗ねていた。
「私を呼んでくれない…」
俺と光と祥太郎は大きくため息をついた。
そりゃ…そうだろー!!
子供よりも子供な親なんて…
俺なら嫌だ。
その後のリレーでも、2年生の中で圧倒的な強さを見せた睦海。
チームは惜しくも2位だったけど…
睦海の速さはよくわかった。
「ホンマに怖いわ…」
光、今更言うなよ…
「睦海には逆らわない事にする」
祥太郎まで…
「睦海は化け物でも何でもないよ。
二人を目標に遊びたい時も我慢して毎日トレーニングしてるんだ。
…自然とそうなって当たり前だよ」
俺はそう言って遠くで友達と話をしているのを見つめた。
ただ、それで。
今のクラス…周りがヒクならば。
俺は子供の将来を思う親として、考えなければいけない時が来るかもしれない。
睦海は何も悪くない。
ただ、一つの事を極めようとして、結果他の人より少しだけ、優れる部分が出ただけ。
それを異端児扱いするならば、ここは睦海のいる場所ではない気がする。
…まあ、馴染む努力をしないで好き放題、睦海がしているならばそれはそれでまた別の話にはなるけど。
保護者席に戻ると真由は拗ねていた。
「私を呼んでくれない…」
俺と光と祥太郎は大きくため息をついた。
そりゃ…そうだろー!!
子供よりも子供な親なんて…
俺なら嫌だ。
その後のリレーでも、2年生の中で圧倒的な強さを見せた睦海。
チームは惜しくも2位だったけど…
睦海の速さはよくわかった。
「ホンマに怖いわ…」
光、今更言うなよ…
「睦海には逆らわない事にする」
祥太郎まで…
「睦海は化け物でも何でもないよ。
二人を目標に遊びたい時も我慢して毎日トレーニングしてるんだ。
…自然とそうなって当たり前だよ」
俺はそう言って遠くで友達と話をしているのを見つめた。
ただ、それで。
今のクラス…周りがヒクならば。
俺は子供の将来を思う親として、考えなければいけない時が来るかもしれない。
睦海は何も悪くない。
ただ、一つの事を極めようとして、結果他の人より少しだけ、優れる部分が出ただけ。
それを異端児扱いするならば、ここは睦海のいる場所ではない気がする。
…まあ、馴染む努力をしないで好き放題、睦海がしているならばそれはそれでまた別の話にはなるけど。