この想いを君に…３

今日はさすがにバイトを入れていない。

あたしはバイク屋にも寄らずに真っすぐ家に帰った。

トレーニングは毎日するのでバイク屋に寄ってみんなとトレーニングをしてもいいんだけど。

今日はとにかく帰ろう。



「ただいま…」

家のドアを開けるとママが嬉しそうに

「お帰り〜！むっちゃん！！」

出迎えてくれた。

靴を脱いでリビングに向かうとママもついてくる。

「パパから聞いたんだけど！」

ママは脳天気な笑みを浮かべて。

…全く、野次馬というか何というか。



「光くんと結婚するの？」

リビングに座り込んで靴下を脱ぐ。

「…まだ先の話」

あたしはチラッ、とママを見つめた。

ママはニコニコ笑っていて。

あたしが話し出すのを待っている。