この想いを君に…3
「…この手を繋いでいるのは完全に怪しいけど?」

男子はまだ食いついてくる。

「その人はあたしの彼氏でもあるの!
高校卒業したら結婚する予定だけど、文句ある?」

光さんに対しての悪口は許したくなかった。

つい、興奮して言うと、パパがあたしの手をギュッ、と握りしめた。



「わかった、顧問の先生にはそんな事を言わないように指導するから」

校長は男子にそう言うと

「もし、それでも門真さんに今後、嫌がらせをするようなら次は処分があるから、そのつもりで」

と付け加えた。

「門真さんも、手をあげる事がないように」
< 75 / 247 >

この作品をシェア

pagetop