この想いを君に…3
「…好きかどうかはわからない」



パパと歩きながら色々考える。



「あのクラスは嫌だけど、クラスにも奈々がいるし、他のクラスには悠斗や国分くん、リコもいる。
去年、仲良かった女の子達はみんな廊下で会えば声をかけてくれるし…
そういう子達がいるから完全に嫌いとは言えない」



パパは頷いた。



「まあ…しばらく様子を見よう。
次、何かあれば」

パパはチラッ、とあたしを見た。

…目が怖い。

「あまり口出ししたくないけど、俺は言うから。
睦海が大事だし…」



パパはあたしの手を力強く握りしめた。
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