この想いを君に…3
黒板には

『ただ今、同棲中』

とか。

『もうすぐ子供が生まれます』

とか。

ご丁寧に絵まで入っている。



「何、これ?」

入ってきた生徒が口々に言う。

奈々は見た瞬間、慌てて教室から出ていった。



あたしはゆっくりと交野に近づく。



「お前は何がしたいんだ?」

交野の肩をおもいっきり掴んだ。

「だって、本当の事だろ?
…高校卒業なんて言ってないで今すぐ辞めて結婚でもなんでもすればいい。
お前がいたら目障りなんだよ」
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