この想いを君に…3
「…そんなの、楽しくない」

話を聞いていた麻理が呟く。

「クラブは楽しくやりたいし、門真さんみたいに将来、その道に進むわけじゃないし…」



確かに、麻理の言っている事も一理ある。



「和気あいあいがダメなの?って言いたい。
顧問はいつも何かあったら門真さんを出すから…
いい加減、ダルい」



…陸上部の顧問め。

1年の時、しつこく勧誘されたけど。

その時もいい迷惑だった。

まさか陰でこんな事が起こってるなんて。

更に、こんなに恨まれているとは…



何となく、避けられていた理由がわかった。
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