この想いを君に…3
「パパ、待って!!」

あたしは立ち上がってパパの腕を掴もうとしたのに。

足が絡まって、よろけた。

「睦海!」

パパがしっかりと体を抱きしめてくれた。

「お願い、もう少しだけ、時間をちょうだい!!」



ここで逃げてはいけないと思う。

『辞める』のはいつでも出来る。



「次の授業をHRにしなさい」

今まで黙っていた校長が呟いた。

「今も結局、朝の騒ぎで自習になっている。
クラスのみんなに説明する義務があるよ、当事者は」
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