この想いを君に…3
「…交野くんは本当に門真さんがいなくなればいいって思うの?」

先生、際どい質問をするなあ…

あたしは心の中で苦笑いをする。

「…いや、ただ、いなくなれば比較される事はないから」

だんだん、交野の声が小さくなる。



「そうやって何回、いなくなればって言った?
門真さんに!」



先生は机を叩いて交野を鋭く見つめた。



俯く交野。



「何気に言ってるそれが、どれだけ人を傷つけているのかわからないの?
何が正しいか判断出来ない年齢ではないはず。
しっかり考えなさい!」



先生は大きくため息をつくと色紙を揃えてあたしの前に来た。
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