この想いを君に…3
そんな中。

いきなり教室のドアが開いたかと思うと

「堺先生、門真さん、ちょっと…」

と校長が呼びに来た。



お腹辺りに嫌な汗をかく。

校長が呼びに来た、となると。



パパ…



あたしは立ち上がった。

多分、青い顔をしているんだろうな。

みんながあたしの様子を恐る恐る見ていた。

きっと、パパの性格からしたら。

こんな事は絶対に許さない人だから、辞めてしまえって言われるんだろうな。

校長の焦り具合からもそれは読み取れる。



「むっちゃん!!」

奈々が叫ぶのであたしは教室を出る寸前にチラッ、と見つめた。



お願いだから、泣かないで。
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