この想いを君に…3
よく晴れているなあ…今日は。

もうすぐ、梅雨明けなんだろうな…



お昼休み、あたしは暑いけど屋上に一人でいた。

今日はさすがに食欲がない。

ママ、ごめん、食べられない。



代わりに先生から貰った色紙を取り出す。



この企画をしてくれた人物をあたしは知っている。

ママの唯一、高校での親友、かれんちゃんの旦那様。

松原くんだ。

あとでママに頼んで電話をしてもらおう。



「むっちゃん!」

屋上に上がってきたのは奈々と他にもクラスメイトが。

3分の1くらいやって来ていつもは静かな屋上が一瞬で騒がしくなった。



「良かった〜!辞めなくて」

ホッとしたように微笑む学級委員長。

「ホント、良かった!」

喜ぶ女子。

あたしも微笑む。





あの時…
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