いちごキャンディ

さんぽときもち

ポールのことばに、トオルは頬が真っ赤にそまっていく。
…あたしって、たすけられてばかりなんだね…。
なさけない、けどうれしい。 だって、ポールはわたしのことをそのままでいいって言ってくれた。
好きだとも。
…守って…くれる…とも。
なんだか、人生、不思議だね。 すぅ…といきをすって、トオルは言った。
「だめ!ポールは、わたしにまもらせて?」
まっすぐな目でポールをみあげる。
えっ?という顔をするポール。 トオルはにっこりと笑った。 「ポールは、わたしの大切なトモダチだからっ!ねぇ、さんぽいかない?アイスクリームもたべちゃったから…さ!」
さぁ、立って!とポールをうながすトオル。
微妙な空気は苦手なトオルははやくー!とせかす。
「ハイハイ。まちなって!トール!」
よいしょっと、わざとゆっくりたつポール。
無邪気でかわいいトオルの笑顔をおもいだして、トクン。と心臓がなる。
「さんぽ、いくンだろ?はやくいこーぜ?トール!」
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