素直になれない馬鹿女
顔はよく見えなかったけど
可愛い赤ちゃんだった。
私の後ろには旦那さん
それが誰だったかは、わからなかったけど…
私はとても幸せそうに
赤ちゃんの小さな手を握って
「天使みたいだねぇ」って…
天使を見たことは無いけど
きっと、この子みたいなのを
“天使”って言うんだ。
いつの間にか居る
お父さんもお母さんも
幸せそうな顔してる
「…幸せ」
って思った瞬間に
今まで私が抱いていた
赤ちゃんが消えてしまった
私以外の皆は
悲しそうな顔をしていた。
「赤ちゃんは死んでしまった」
って気づいて
目が覚めた。