素直になれない馬鹿女




顔はよく見えなかったけど

可愛い赤ちゃんだった。



私の後ろには旦那さん

それが誰だったかは、わからなかったけど…



私はとても幸せそうに

赤ちゃんの小さな手を握って

「天使みたいだねぇ」って…



天使を見たことは無いけど

きっと、この子みたいなのを

“天使”って言うんだ。




いつの間にか居る

お父さんもお母さんも

幸せそうな顔してる



「…幸せ」



って思った瞬間に







今まで私が抱いていた

赤ちゃんが消えてしまった



私以外の皆は

悲しそうな顔をしていた。





「赤ちゃんは死んでしまった」


って気づいて










目が覚めた。



< 147 / 169 >

この作品をシェア

pagetop